【若い力90号】三宮の再整備構想とは?

神戸の玄関口が変わる!
三宮の再整備構想とは?

震災から20年が経過し、神戸はいま、新たなステージを歩み始めようとしています。それが、神戸の中心地である三宮周辺地区の再整備計画です。神戸がどのような姿になっていくのか、そして改めて過去、神戸がどのようなまちであったのか見てみましょう!

 

そもそも戦後、三宮はどのように開発されたの?

※神戸市文書館提供 山下文啓氏撮影 / ※神戸市文書館提供 小曽根コレクション

 

戦後復興期の三宮駅高架下はヤミ市が盛んなエリアでした。一方で客足は現在ほどではなく、当時の繁華街といえば新開地でした。しかし1946年に三宮センター街ができ、1953年にはアーケードができて人の流れが変わりました。1957年に市役所が現在地に移転したころには三宮エリアは多くの人で賑わい、現在のように神戸随一の繁華街となりました。

 

「えき≈まち空間」 三宮を神戸の象徴となる新しい駅前空間に

「えき」と「まち」をつなぐ空間を「えき≈まち空間」と名付け、神戸の玄関口としてふさわしい空間を整備予定。地区内の6駅(JR、阪急、阪神、地下鉄西神・山手線、地下鉄海岸線、ポートライナー)を結ぶフラワーロード及び中央幹線の一部を、人と公共交通が優先の道路空間「三宮クロススクエア」として段階的に整備する予定です。

国も後押ししている事業

再整備計画を進めている三宮駅南側の45ヘクタールは、「特定都市再生緊急整備地域」に2016年11月に指定されました。これにより不動産開発への税制優遇が受けられるほか、再開発ビル建設などに国の財政支援が見込まれます。三宮の再整備は国も後押ししている事業なのです。

 

神戸らしさあふれる景観へ誘導

景観デザインコードを設定し、神戸らしい風格
ある街並みを目指します。

KOBEパークレットの誕生

道路での憩いスペースとして三宮中央通においてパークレットが設置されました。パークレットとは、車道の一部(停車帯)を利用してウッドデッキを並べ、ベンチやテーブル置いている場所のこと。気軽に座ってお茶をしたり、話をする人でにぎわっています。

東遊園地が芝生公園に

東遊園地のにぎわい創出のため、グラウンド部分が芝生化されています。最近では、芝生でくつろぎながら「ポケモンGO」をする人達でいっぱいでした。家族や友人とゆっくりとした時間がすごせる場所になっていて様々なイベントも開催されています。

歩行者優先の空間づくりへ

駅前広場の再整備では待合機能など人の空間を優先して確保される予定。また、多様な回遊手段を確保する予定で、現在すでにまちの回遊性を高める手段としてコミュニティサイクル“コベリン”の運用を開始しています。今後、都心における公共交通(ライトレール・バス高速輸送システム・循環バス)やワンウェイ方式カーシェアリングの導入を検討予定です。

複数の拠点で自動車の貸出返却が可能なコベリン。2017年2月11日現在、三宮駅前など約10か所に拠点があり、今後15か所に拡充
予定です。

バスターミナルの集約化へ

現在分散している中・長距離バス乗降場を集約し、中央区役所の街区とミント神戸を一体的に利用したバスターミナルをあらたに整備予定。観光で訪れた人も利用しやすくなります。

はたらく魅力あふれるまちへ

起業家の初期の活動を支える拠点「神戸スタートアップオフィス」の設立と、その支援の枠組み「アクセラレーションプログラム」を構築予定。
また、医療産業都市、大学集積都市としての神戸の強みを生かした企業や大学の連携、交流拠点を検討します。

神戸阪急ビル東館が建設中

震災以降、仮設であった駅ビルが地下3階、地上29階、高さ約150mの建物に生まれ変わります。新たな神戸のランドマークとなる予定です。
ビルの低層部は旧神戸阪急ビル東館のデザインを再生しています。地下鉄などとの連絡がより円滑になる予定です。

 

 

 

神戸青年会議所の
まちづくりへの取り組み

神戸青年会議所は例年、「さわかやフォーラム」(知事と神戸市民が語る集い)において、兵庫県知事をお招きし、意見交換会を開催しています。2016年におきましては「インバウンド」をテーマとして井戸敏三知事と共に兵庫県や神戸のまちを想い、考える機会を設けました。神戸のまちの発展のため今後もこのような活動を続け、貢献していきます。

 

 

 

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