神戸青年会議所とは、活動を通して、メンバー各々の成長とともに、仲間とかけがえのない友情をはぐくむ場です。

一般社団法人 神戸青年会議所

理事長基本方針
積極変動

はじめに

平成が終わり、令和という新しい時代が幕を開けました。この令和という時代がどのようになるのか、未来に起こりうることは誰にもわかりません。なぜなら、どんな予想や予測をしても、未来は「変化」し続けている生き物のようなものだからです。

約100年前、私たちのまち神戸には、自動車やバイクはなく、路面電車と馬車が通りを行き交い、道行く人々は前だけをみて歩く社会でした。それが、時代の変化に伴い、経済成長を重ね、技術の発展や進化により便利で豊かな社会となりました。モータリゼーションの進展により、日本の自動車保有数も約8,000万台となり、自動車が道路を行き交い、社会のデジタル化により人々はスマートフォンを片手に歩き、どこでも簡単に情報をとることができる時代へと成長しました。今後ますます、社会全体がさらなるパラダイムシフトを迎えることでしょう。

これからの100年を見据えて、神戸青年会議所は、地域からどのようなことを求められ、我々は社会に対して、変化する時代に対応した取り組みをしていくべきなのでしょうか。私が大切にしたいことはただ一つです。

Change before you have to.
「変化」に迫られる前に自ら変化を起こそう。

「明るい豊かな社会を実現する」。それは、神戸青年会議所の想いであり、目標です。ところが、その社会を実現する手法は、日々変化し続けています。私は、一人ひとりが「変化」を起こすことが出来ることが、最も重要な鍵になると考えます。「変化」とは、今の社会を知り、自分たちが何者であるかを考え理解すること、そして、今までの神戸青年会議所の歴史が生み出してきた財産の中で生きるのではなく、自分たちで財産を創ることであると捉えます。

神戸が抱えている人口減少問題の克服や、若者に選ばれ誰もが活躍し、安心して暮らせる街づくりという明確な課題に、我々JCが柔軟に対応し、一人ひとりが当事者意識を持ち、目標を定めた大きな地図を描く必要があります。
我々が目指す目的地には失敗を恐れず挑戦できる社会が待っています。

今こそ自らが変化の中心に立ち、神戸から社会を変えようではありませんか。

リーダーの創出と組織のブランディング

まず、第一の「変化」は新しい形のリーダー創出と組織のブランディングです。40歳までの無限の可能性を秘めた青年に、最大限の成長の機会を提供し、性別や置かれた条件を問わず、これからの時代であるべき新しいリーダーを創出します。新しいリーダーとは、責任をもった革新者であり、能力だけでなく人間力やビジョンを兼ね備える人間であると考えます。そんな彼らが失敗を恐れることなく、挑戦しつづける環境を整えることが、未来への最高の財産を創ることになります。常に一歩先を見据え、組織にイノベーションをおこし、進化し続けることが、私たちメンバーの責務です。

また、私たちに求められていることは、時代に即した広報と組織のブランディングです。コンテンツの充実と用途に合わせた媒体を選定し、従来の広報から価値を生む広報へと挑戦しなければなりません。分野を問わず学び続け、情報を集めデータ化する仕組みを構築し、効果的な情報発信とブランディングをおこなっていきます。

触れ合いから生まれる価値と、ダイバーシティの創造

第二の「変化」は、次代を担う若者たちと、価値のデザインと多様性を生み出します。例えば、港から発展してきた神戸がもつ、地域が触れ合う機会の Kobe Love Port・みなと まつり。今では年齢を問わず様々な方が参加していただける神戸青年会議所の大きな事業へと発展を遂げました。しかし、ただのまつりで終わるのではなく、我々はこの事業を通じて、新しい価値と未来の財産を残さなければなりません。
先輩が作り上げてきた財産だけに頼るのではなく、新しい価値創造により誰もがわくわくする新しい体験を、パートナーとともに創出します。
日頃から地域の触れ合いの中でも、子供たちが限りなくダイバーシティを創出できる機会を提供することも私たちの使命です。失敗を恐れず挑戦する楽しさや、体験できる環境をつくらなければなりません。オリンピックも開催される本年、子供たちが多様な価値観に触れることで夢を描き、日本人としての精神を学び、挑戦し続ける精神を青少年事業として展開します。

また、そのような地域をつくるために、激甚化する災害にも率先して行動する地域のリーダーとして、有事の際の仕組みを確立し、災害時の初動対応や優れた防災組織をつくり、安心で安全な地域を牽引することが、神戸青年会議所として最高の地域貢献になります。

SDGsアクションで、持続可能な学びと経験を

第三の「変化」として、神戸青年会議所は、SDGsの持続可能な17の開発目標に則った新たな挑戦をします。すべての運動にゴールナンバーを設定し、KPIとKGIを設定したアクションプランを立て、運動展開をおこなうことで、明確な変化を起こします。また、青年経済人としての本質を忘れず、若者、企業、行政としっかり連携した事業や取り組みを実施して、神戸経済への投資をおこないます。そのような様々なゴールを設定した学びや経験する場を設け、若者たちが選ぶまち神戸を実現します。そして、対内の学びの場として、多種多様な方を招く例会をおこなうことで、新しい知識や教育の場へと例会を成長させていきます。その中でも、規律ある組織とするために今まで培ってきた礼儀作法、風紀を再度徹底して見直し、組織を向上させます。

国内外問わない学びの機会

第四の「変化」として、神戸青年会議所は、世界中の同じ志や目標を持った仲間と交流の機会を深め、新たな学びの機会を生み出します。

JCI、日本青年会議所、近畿地区協議会、ブロック協議会と様々なステージがあり、出向を通して他地域のメンバーと共に活動することで、出向者はそこでの学びや経験、つながりをLOMに持ち帰り、組織に成長とインパクトを与えてくれます。また、メンバーが国内外への各種大会へも率先して参加することで、そこでしか得ることが出来ない学びと、かけがえのない時間を共有します。

友好・姉妹LOMとの関係も、より深くお互いが成長の機会にすることを重んじ、その地域の課題や歴史を学び、共に新しい価値の創出をおこない、先輩諸氏からの関係をさらに加速させていきます。

「今」だけではない5年後の「未来」から逆算した活動

第五の「変化」として、社会のスピードは年々と加速しており、5年後10年後の変化に対して、神戸青年会議所としての在り方も中長期的に考えます。そのためには、どのようなパートナーとつながりを持ち、人材育成の方法、教育の仕方、神戸にインパクトを与える経済的な事業を考え、しっかりと未来へつながる道筋を描き、戦略を考える会議体を新たに設置します。そして、組織にスピードをもたせ、機動的に動かすことも重要であり、他LOMとの情報共有や常に会議を円滑に動かす仕組みにも磨きをかけなければなりません。その中で、今までの歴史を学び、最大限に出向者の支援もおこないます。また、会議 は議論をおこなったうえで、必要な計画を決定する場であるとともに、報告を承認する場でなくてはならず、会議の運営や、様々なフォーマット、議案なども時代に即したものに改善していかなければなりません。メンバーが運動展開のために集中してスピードをもって取り組める環境に変化させます。各委員会がスケジュールをしっかりと計画し、必要な予算の管理をもれなくおこない、コンプライアンスを徹底することで、強固で強靭な組織を実現します。

結びに

「明るい豊かな社会の実現」のために、一人ひとりが変化を起こすことができるかが、鍵になると考えます。「変化」とは、今の社会を知り自分たちが何者であるかを考え理解すること、そして今までの神戸青年会議所の歴史が生み出してきた財産の中で生きるのではなく、自分たちで財産を創ることであると捉えます。
今ある課題に対し、解決するまで挑戦し、我々が先導者として、持続可能な社会の実現へとつながる運動を展開することが必要です。そして、社会問題の解決へとつながることが、 豊かで活力のある「誰一人取り残さない」神戸の実現につながります。

変化が自分たちの創りあげた財産となり、私たちが責任を持つことで、一番の成長の機会となるでしょう。今までの先達の財産を最大限に生かした多様性と新しい価値の創造を生み出す中で、「変化」を起こすことが自分たちの輝く未来の実現につながります。

Change before you have to.
変化に迫られる前に自ら変化を起こそう。

一般社団法人神戸青年会議所
第62代理事長

川谷 朋寛