神戸青年会議所とは、活動を通して、メンバー各々の成長とともに、仲間とかけがえのない友情をはぐくむ場です。

一般社団法人 神戸青年会議所

理事長基本方針
理事長基本方針

はじめに

あなたに夢はありますか。

自分、家族、社業、そして、神戸のまちの未来にどのような夢を描いていますか。 「夢なき者に成功なし。」という言葉があります。夢を描かない者には、理想がなく、理想がない者には計画がなく、計画がない者には実行がなく、実行がない者には成功はな いというものです。

もちろん、夢を描かずとも生きていくことはできますが、夢を描くことで人生には大きな変化が起きます。夢を実現するためにあるべき理想の姿を考え、計画を立て、実行に移 すことができるようになるのです。

神戸のまちは、人口減少及び少子高齢化の急速な進行に伴う地域課題や格差による貧 困問題、集客観光施策強化の必要性といった多くの社会課題を抱えています。 また、未曽有の危機である新型コロナウイルスの感染拡大は長期に及び、ワクチン接種 が進んでいるなかにおいて変異株という新たな脅威の存在もあり、社会として行動制限 を続けざるをえない状況にあります。

しかしながら、JCI神戸は、戦後の復興期から63年間にわたり、まちをより明るい 豊かな社会にするために運動を展開してきました。神戸のまちに甚大な被害をもたらし た阪神・淡路大震災からの復興や神戸空港の開港に向けた活動など、先輩諸氏が、神戸の まちの未来に向けて夢を描き、創意工夫と大きな行動力をもって運動を展開した功績が、 神戸のまちの発展を支えてきました。

また、コロナ禍においても、これに怯むことなく、新たな生活様式に従い、青年に成長 の機会を与え、新型コロナウイルスで傷ついた社会や経済の復興に向けた運動を展開し てきました。 今こそ、アフターコロナにおける神戸のまちの未来に向けて夢を描き、新しい神戸のま ちを実現するために挑戦しましょう。

まちの未来に向けて夢を描く

神戸のまちは、六甲山と瀬戸内海に囲まれた豊かな自然と古くから国際交流の玄関口である神戸港とともに発展を遂げてきました。その結果、神戸は多様な文化の受容と融合 を経て、独特の異国情緒あふれる魅力とブランド力をもっています。

アフターコロナの神戸のまちは、その魅力とブランド力で、日本にとどまらず、世界各 国から多種多様な人々がリアルにもバーチャルにも訪れることができるまちになる潜在 能力を有しています。私たちは今一度「神戸らしさ」をみつめなおし、神戸の新たな魅力 と活力を創り出し、対外に強く発信していく必要があります。

また、神戸の夏の風物詩となった「Kobe Love Port・みなとまつり」は、神戸の海と港 に感謝するお祭りという原点を忘れることなく、地域に密着し、様々なカウンターパート と連携して、市民が交流し、市民生活の発表をすることができるお祭りにします。

青少年の未来に向けて夢を描く

神戸のまちは、少子化と東京への一極集中による労働人口の流出問題を抱えており、この問題は、在神企業における人材不足や採用難、神戸で起業する機会の喪失といった問題 を引き起こしています。

しかしながら、在神学生の中には、在神企業に就職したいとの希望を有しているが在神企業を知らない学生がいます。自分の価値観やライフワークバランスからすれば在神企業に就職したかったという学生や神戸で起業したいと思っている学生なども多くいます。

そこで、在神企業と在神学生が、神戸のまちや企業が抱える問題の解決に向けて一丸となって取り組むことで、郷土愛を育みながら学び、人間関係を構築する事業を推進します。これにより、在神学生が自身のキャリアプランを考え、神戸で起業したり、在神企業への就職や転職を選択肢に入れたりすることができるようになります。

交流の未来に向けて夢を描く

JCI神戸には国内外の姉妹・友好JCとの交流の機会が多くあります。これもひとえに先輩諸氏が築き上げ、引き継いでくれた友情の賜物であることを感謝する必要があります。今後もこの交流を引き継いでいけるよう、地域が違うからこそ生じるお互いの組織運営や事業の違いを学び、互いに交流を深めていかなければなりません。

また、JAYCEEとしての成長は、LOMにおける活動だけではありません。JCI やJCI日本、近畿地区協議会、兵庫ブロック協議会へ出向することにより、様々な国や 地域の高い志をもったJAYCEESと切磋琢磨することができ、様々な影響を受けて、 人間的にも成長することができます。

組織の未来に向けて夢を描く

JCに入会する理由は人それぞれですが、JC運動に関わるうちに、少しずつ自分自身の価値観が変わり、いつの間にか、誰かの役に立ちたい、まちをよりよくしたいとの使命を抱くようになります。この使命をもったとき、組織としての基盤が強固であればあるほど、神戸のまちに対してよりインパクトのある運動を起こすことができます。組織の基盤を強化するために、会員拡大は非常に重要なものであり、アフターコロナにおける柔軟かつ革新的な新しい拡大活動をメンバー全員で推進します。

また、JCの特徴として単年度制が挙げられますが、この単年度制には、毎年運営組織 が変わり、新たな価値観や創造力による新たな組織体制や事業を構築することができるという高いメリットがあります。他方で、目まぐるしい技術革新の進展を急速な時代の変化を見据えた組織運営や事業構築に役立てることができるよう、JCI神戸のめざすべき5年後を描き計画する必要があります。同時に、神戸のまちの5年後も予測することで、このまちに真に必要とされる組織に進化していくことができます。

メンバーの未来に向けて夢を描く

メンバーは、JAYCEEの前に青年経済人として必要な能力や知識、教養を有している必要があります。JCI神戸には多種多様な職業や専門的な知識・経験をもったメンバ ーがおり、また、多くのカウンターパートを有しています。この時代の潮流の中で青年経済人として真に必要な能力や知識、教養とは何か、新たに再定義をして、メンバー全員の能力を高めておかなければなりません。

また、まちづくりに携わる団体として、産官学民との連携は必要不可欠です。特に、兵庫県及び神戸市との連携は密に取っていく必要があります。行政が認識しているまちの課題や政策を正確に理解し、まちの課題を解決する仕組みを新たに提案し、貢献すること で、メンバーのまちに対する思いを高めるとともに、まちに必要とされる組織となることができます。

ブランディングの未来に向けて夢を描く

アフターコロナにおいて、全てをコロナ前の状態に戻すことが正しいとはいえません。コロナが社会にもたらした影響の一つはWEB会議などのIT技術の急速な普及です。さらに、デジタル・トランスフォーメーションを通じて、バーチャル空間とリアル空間の融合が進み、今後の社会がリアル空間からバーチャル空間へと移行していく可能性もあります。リアル空間とバーチャル空間の違い、メリットとデメリットをしっかり把握して、新たな組織運営をおこなっていく必要があります。

また、まちをより明るく豊かな社会にするために運動を続けているJCI神戸は、神戸市民から十分に認識された団体とまではいえません。今年度は、市民の皆様に身近な存在に感じていただき、私たちの運動が市民の皆様の心の琴線に触れるように、カウンターパ ートとともにJCI神戸のブランディングマネジメントを推進します。

最後に

私が入会した翌年の2016年4月に震度7を二回観測した熊本地震が発生しました。入会して間もない、右も左もわからない私は、当時の理事長と直前理事長に連れられ、同地震の3か月後に兵庫ブロック協議会の復興支援に参加しました。

熊本県に向かう道中で「御船町の避難所でパンケーキを焼いてふるまう。」と聞かされ、被災者たちが本当に求めているのは三度の温かい食事ではないのか、おやつを喜んでくれるのかと不安になっていました。

現地に入ると、多くの家屋が倒壊し、家の屋根瓦が落ちてブルーシートがかけられ、暑く湿度の高い避難所にはたくさんの避難者がいました。

このとき、私たちの他にも多くのJAYCEESが全国から集まって様々な復興支援をおこなっているのを見て、とても心強く思ったことを覚えています。

そして、私たちは汗だくになりながらパンケーキを焼き続けました。結果、大行列ができ、「避難生活で出来立てのパンケーキを食べられるとは思っていなかった。ありがとう。」と沢山の感謝の言葉をいただき、中には、涙を流す方もいました。

私にとって、何の所縁もない人々に対して、ただ困っているという理由だけで、自分の時間、体力を割いた体験は、これがはじめてでした。そして、被災者の「ありがとう」という言葉と涙を流した姿に、私の胸は熱くなりました。被災者の人たちを笑顔にしようと いう夢を描き、JAYCEESで力を合わせた結果です。

青年会議所が明るい豊かな社会の実現に向けて運動を展開し、青年に成長の機会を与えていることは間違いありません。

もちろん、神戸のまちをよりよくすることは簡単なことではありません。しかしながら、その一歩を踏み出し、挑戦しなければ、まちは何も変わらないのです。

一緒にまちの未来に向けて夢を描き、挑戦しましょう。これが、JCI神戸があなたに与えられる成長の機会です。

そして、あなたも自分や家族、社業の未来に向けて夢を描き、挑戦しましょう。

夢なき者に成功はないのですから。

一般社団法人神戸青年会議所
第64代理事長

小西 毅