神戸青年会議所とは、活動を通して、メンバー各々の成長とともに、仲間とかけがえのない友情をはぐくむ場です。

一般社団法人 神戸青年会議所

理事長基本方針
理事長基本方針

はじめに

新型コロナウイルスは、私たちの生活や習慣を大きく変え、人々の価値観や働き方を変えました。新しいものを生み出す機会として、この変化を前向きに捉え、経済や社会に意識的かつ組織的イノベーションを起こすことが必要です。神戸青年会議所は、新しい視点で地域の未来のために、今あるものを革新的な切り口で変えることができるイノベーターであるべきだと考えています。

これまでの常識が通じなくなり、当たり前のことができなくなった世の中へと一変し、自分のことで精一杯だと考えるメンバーもいるのではないでしょうか。しかし、戦後の復興期に「自分たちがやらなければ誰がやる」という想いで立ち上がったのがJCであり、壊滅的な被害をもたらした阪神・淡路大震災からの復興を支えてきたのも神戸JCでした。

私たちにいま求められているのは、コロナ禍からの経済・社会の再建です。今までに経験したことのない長期間に亘る営業自粛や外出自粛で疲弊した経済を再建させ、まちの活気を取り戻す運動を展開することが求められています。国難と言われる時代だからこそ、革新的な変化が受け入れられるチャンスでもあります。青年経済人である私たちが意識を変えて、新しいものを取り入れ、置かれた状況に合わせた事業を展開することこそが地域から必要とされる団体のあるべき姿であると考えます。

2021年度は、組織にイノベーションを起こし、多くのカウンターパートと連携して社会に革新的な変化を起こせるイノベーターを育成します。そして、地域に根差した青年経済団体として、神戸の明るい豊かな社会の実現を目指し、経済・社会を再建する運動を展開していきます。

すべての人々が活躍できるまちにイノベーション

日本は全国的に少子高齢化が進み人口減少とともに労働人口も減少しており、神戸市は全国でもその影響を大きく受けているまちの一つです。より一層人々が住みたい、働きたいと思うまちへと変えるためにも、すべての人々に平等な機会が提供され、誰もが自分らしく生きられる社会の構築を目指して取り組まなければなりません。

特に欠かすことができないのはジェンダー問題です。日本はジェンダー・ギャップ指数が低く、先進国の中でも男女格差が大きくなっています。JCが積極的に理解を深め、ジェンダー平等に取り組むことは経済的にも高い効果があることを社会に示すことで、日本のジェンダー問題への意識が高まるよう働きかけていきます。また、働き方に対する考え方を変え、さまざまな理由で社会から疎外されて活躍の場を失っている人々が生き生きと働ける環境を整えます。それぞれの個性が十分に尊重され、すべての人々が活躍できる社会を構築する事業を展開します。

まちの魅力をイノベーション

神戸は海と山に囲まれた豊かな自然、新幹線や飛行機への好アクセス、神戸ビーフや洋菓子などの食文化、神戸を基盤とする大企業や世界企業、異国情緒ある街並みなど多くのアピールポイントがあります。いまある魅力をイノベーションして、新たな神戸の魅力として発信することが必要です。

神戸JCの代名詞ともいえる「Kobe Love Port・みなとまつり」は今年度で20年目を迎えます。節目の年として新たな姿に変化させるとともに、1868年の神戸港開港以来、港とともに発展してきた神戸のまちの魅力を発信します。

また、新型コロナウイルスによって疲弊した経済を再建するために、実際に影響を受けている地域の人々と知恵を出し合い、神戸の魅力を再構築し、他地域の人々からも神戸に関心を寄せてもらえる取り組みを展開します。

神戸の未来をイノベーション

これからの時代は労働人口減少によって、日本型雇用慣行の特徴とされる新卒一括採用、終身雇用、年功序列、定年制度は成り立たなくなると言われています。一つの企業で一生を終える時代ではなくなり、企業に所属せず自ら起業することも一つの選択肢になりつつあります。夢を抱き始める青少年が経営を身近に感じて学び、将来の選択肢を広げるきっかけとなる事業を展開します。

また、本年は20年前に「夢と希望に溢れた魅力あるまちづくり、心豊かなひとづくり」を願ったタイムカプセルを受け取ります。いまの神戸の街に対する夢や希望は叶えられているでしょうか。当時の方々と現代に生きる私たちが、過去を振り返り、未来の神戸を見つめ直す機会を創出します。

ブランディングをイノベーション

神戸JCを認知している市民はまだまだ少ないのが現状です。私たちの活動は人々に認められ、より多くのメンバーが集うことで、経済や社会に影響を与える事業を大きく展開することが可能となります。メンバー一人ひとりが自己研鑽を積み、全力で運動に打ち込む姿を発信し、自分たちの活動に関心を持ってもらうことが「人財」を集めることに繋がると信じ、新たな広報を展開します。

また、JC活動には、理念を共有する考え方、礼儀礼節を重んじる考え方があります。なぜ運動を行うのか、何を目指して活動しているのかを理解して行動することが大きな推進力となり、社会人としての礼儀礼節を学び直す貴重な機会となります。変化が激しい時代でも変えることなく大切にするべき文化を守り続けることで、一人ひとりが自律して行動できる人財を育成します。

今年度はより一層地域から認められ、社会と連携することができる団体へと昇華するために人財を育成するとともに、広報・会員拡大活動を積極的におこなって神戸JCを理解していただくことに注力します。

組織をイノベーション

私たちの活動は企業や家族の支えがあってこそ成り立っています。ワークライフバランスが叫ばれるいま、企業や家族への感謝を忘れることなく、自己研鑽を積み重ねて成長へと繋げることが重要です。神戸JCでは活動を通じて学ぶことも多くありますが、経済学や経営学の基本、人生の先輩方が持つ経験を研修として学ぶことも必要です。私たちが長年培ってきた多くの人脈を活用して学びの場を作るとともに、自身の持つ能力を互いに活かし合う機会を創出します。また、メンバーの家族同士が交流する機会を設け、親睦を深めるとともにJC活動を支えてくれている家族に感謝の気持ちを伝えます。

活動の根幹となる会議運営については、効率的かつ時代の流れに即した柔軟な会議の在り方を取り入れます。特に活動原資である財務については、より公正な目線で使途が有効であるかを判断するために別組織に位置付け、最大限に活かせるよう運用します。

交流をイノベーション

JC活動の魅力の一つに交流の機会が挙げられます。神戸JCには国内外の姉妹・友好JCとの交流の機会があり、社会性や国際性を身に付けることができます。コミュニケーションの取り方をイノベーションし、先輩諸氏が長年培ってきた友情を紡ぎ、それぞれの組織の取り組みへの理解を深めて違いを学び、互いに刺激し合うことでより良い事業構築へと活かせるように連携します。

今年度も多くのメンバーが日本青年会議所や近畿地区協議会、兵庫ブロック協議会に出向します。出向先にはLOMの想いや未来を背負った志高いメンバーが集まっています。熱い想いを持ったJAYCEEと共に自身の可能性へと挑戦する経験は、必ずや人生を大きく変えるものとなります。多くの経験と学びをLOMへと持ち帰ってもらえるように最大限支援します。

結びに

私たちの生活は、今まさに新型コロナウイルスによって一変し、予期せぬ変化の真っ只中にいます。人々の価値観が変わり、対面や集団で集まりにくくなっている中で、どれだけこの状況に対応した形で事業を実施できるかが、いま問われています。

メンバー同士が集まって議論を交わしたり、交流したり、友情を深め合うことを主として行ってきたこの青年会議所活動で、今後どのように価値を生み出し、存在意義を見出していくのかが一番の課題です。

イノベーションは「革新」を意味しています。革新的な発想で物事を変えるには、常に意識をしていなければなりません。今まで変えることができなかったことでも、変化を受け入れられる時代になったからこそ、常に率先して新しいことに挑戦し、世の中に変化を与え続けることができる組織が必要であると考えます。

変化を起こせるかどうかは一人ひとりの意識にかかっています。

私たち、神戸JCが「自分たちがやらなければ誰がやる」という精神で新型コロナウイルス感染症からの経済・社会の再建に取り組み、変化を起こし続けるイノベーターとなって、共に革新的な新時代を創りましょう。

一般社団法人神戸青年会議所
第63代理事長

野々村 充教