Q1 神戸市を拠点としている、ジャパンラグビートップリーグチームの神戸製鋼コベルコスティーラーズ。今シーズンを戦うチームの意気込みや地域貢献への取り組み、そして今年開催されるラグビーワールドカップについて、試合観戦の楽しみ方をインタビューさせていただきました。昭和３年に創部された歴史のあるチームですが、本年、２０１９年のチーム編成の特色について、教えてください。 2018年度よりNZ代表（オールブラックス）でアシスタントコーチを務めていたウェイン・スミス氏を総監督として招聘（しょうへい）し、グラウンドを広く使った攻撃的なラグビーを展開しています。2019年度は昨年度に成長させた技術をさらに成長させ、観戦いただく方々により魅力を感じてもらえるよう取り組んでいます。ジャパンラグビートップリーグカップ２０１９が開催されておりますが、意気込みについて教えてください。 昨年度、トップリーグと日本選手権で優勝する事が出来ましたが、TLカップは5位という結果に終わりました。2019年度は全ての大会で日本一になるべく活動をスタートしました。 昨年築き上げたプレーの精度をより高め、チームとして一体感を持って取り組んだことで今年のTLカップで日本一を獲得する事ができました。ラグビーワールドカップもあり、ラグビー熱が高まっており、試合場にて試合を観戦したいというファンも多くなっていると思いますが、本年の試合観戦の醍醐味や見どころについて、教えてください。 ラグビーは球技ではあるものの、格闘技の要素が多いスポーツです。試合中はボールを持っている選手へのタックルやその後のボール争奪戦で選手は激しく体をぶつけ合います。 スタジアムに来ていただき、迫力あるプレーや選手達から発せられる音に注目してほしいです。よく「ルールが分からない」と言われる方がおられますが、①ボールを前に投げてはダメ②ボールを前に落としてはダメという事を覚えていただければと思います。試合中はスタジアムDJによる反則説明もありますし、観戦されるたびに新しい発見があると思います。ホームグラウンドである神戸総合運動公園ユニバー記念競技場での試合が予定されておりますが、他にもホームグラウンドでのイベントの楽しみ方などがあれば教えてください。 各試合会場でチームブースを設置しており、オフィシャルグッズの販売やファンクラブの入会案内などを行っています。神戸での試合では選手がブースに立つことも多く、ファンとの触れ合いも大切にしています。試合前に選手とコミュニケーションを取れることもラグビーの魅力の一つです。阪神・淡路大震災では被害がある中、本拠地・神戸の地域復興に全面的に協力されたと聞いております。防災の観点から、チームとして、こんなことを常時行っている。いざとなればこんなことを考えている。過去に他の地方の災害の際はこんなことを行った。ということがあれば教えてください。 阪神・淡路大震災で被災したチームとして、同じような境遇に立たされている方々への支援活動を行っています。実際に、東日本大震災や熊本地震で被害に会われた方々に対し、チーム主催のチャリティフェスティバルやTL各試合会場で選手達が募金の呼びかけを行い、集まった募金は日本赤十字社を通じて各地での支援に充てていただいています。また2012年にはチームで岩手県釜石市を訪れ瓦礫の撤去作業や子供向けのラグビークリニック、地元の社会人チームである釜石シーウェイブスと試合を行う事で被災地に神戸から元気を届けに行きました。地域密着型のチームとして、｢ベストファンサービス賞｣を何度も受賞し、「ファン感謝祭」を最も早く定期開催されたチームと聞いておりますが、今後のファンサービスに関して、何か新しいものなどの予定があれば教えてください。 ラグビー選手をもっと身近に感じてもらうために、公式のインスタグラムとツイッターを開設しました。イベントや試合情報はもちろん、普段の様子を見ていただく事でチームを好きになっていただきたいと思います。神戸市立中央小学校でのラグビー教室などを開催されていると聞いておりますが、チームと神戸の街との繋がりについて、意識されていることや取り組んでおられることがあれば教えてください。 神戸市や兵庫県ラグビー協会が主催するラグビー教室に参加し、子どもたちに指導を行っています。また、市内の小学校を訪問しタグラグビーを教える活動にも力を入れています。これらの活動は、ラグビーの啓蒙活動に加え、ラグビーというスポーツを通じた青少年の育成に繋がればという思いがあります。Q2Q37月14日、15日に開催された、第18回Kobe Love♡Port みなとまつりにて、ラグビーの啓蒙活動をする選手と子どもたち神戸製鋼コベルコスティーラーズラ グ ビー 特 集Q4Q7Q6Q518Kobe JC Wakai Chikara Vol.94 2019
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