WAKAICHIKARA 2019 vol.94
21/48

 神戸市西区伊川谷に拠点を置き、国内女子バレーボールトップリーグ「Vリーグ」において2連覇を果たしているチーム、久光製薬スプリングスをみなさんはご存じですか? リーグやタイトル戦で常に優勝争いに絡む久光製薬スプリングスの攻撃の要である、アウトサイドヒッターを務める野本梨佳選手(以後、野本)、今村優香選手(以後、今村)、加藤光選手(以後、加籐)の3選手にお話を伺いました。みなさんのご出身は神戸市外の方ばかりですが、神戸の街はいかがですか?野本:私は愛媛県出身なので神戸はおしゃれで都会のイメージです。異人館の方に行くと神戸市民になれた気がして好きです(笑)。今村:栄えているけど東京ほどガヤガヤしてなくて、すごしやすい街です。加藤:香川県から神戸に来て3年が経ち、自分の好きな場所もできて、自分にとって神戸は好きな街になりました。それでは、本題のバレーボールのお話に入りたいのですが、これからのみなさんの目標や夢を教えていただけますか?野本:先を見過ぎずに、目の前のことに精一杯取り組み、その先にどこに向かうことができるかを見極めています。まずは今シーズン、チームのリーグ3連覇を果たしたいです。今村:次のシーズンでもしっかりタイトルを取っていきたいです。また、後輩が増えてきて、チーム内での自分の立ち位置の大切さを自覚してきました。個人的には尊敬される人物になりたいです。加藤:将来とか夢とかではなくて、日々の目の前のことをきちんとこなし、少しずつクリアしてどんどん成長していきたいです。今後、神戸市(行政)や神戸市民の方と一緒に行いたい活動などはありますか?今村:バレーボール教室をもっと行いたいです。オフシーズンを利用してファンと触れ合えるような活動をし、神戸に久光製薬スプリングスがあることをもっと知っていただいて、ホームゲームに足を運んでもらい、もっと神戸に愛されるチームになりたいです。久光製薬スプリングス加藤:神戸の久光製薬というイメージが弱いので、もっと市民のみなさんと触れ合えるような楽しいイベントをして、もっとみなさんにバレーボールと久光製薬スプリングスを知ってもらいたいです。交流会やバレーボール教室のお話が出ましたが、これからバレーボール選手として活躍したいと思っている選手や子供たちに何か一言ありますか?野本:まずは楽しむことが大事。前回のファイナルはすごく大変な戦いで身体もきつかったのですが、そういう状況だからこそ感じられる喜びとか楽しさの瞬間がありました。バレーボールはチームスポーツなので仲間とのコミュニケーションを大事にして頑張ってほしいです。加藤:バレーボールを続けるうえで、辛いことも苦しいことも必ず後で自分に活きてきます。つらい経験も後々にいい経験だったと思える時が来るので、途中でめげずに自分を信じて頑張ってほしいです。喜びの瞬間とか、辛いことも後でいい経験だと思える時がくる、というお話だったのですが、実際にみなさんが経験された喜びの瞬間を教えてください。野本:白熱した試合での一点が決まる瞬間に気持ちが高まります。それが例え相手チームの得点であったとしても、観客のみなさんの声援やどよめき、メンバーの掛け声がコートで渦巻いているときに体の芯から震えるような、選手にしか感じられない興奮を覚えます。嬉しいし悔しいし楽しい瞬間です。今村:勝っても負けても、変わらないファンの応援に支えられることが多く、それが嬉しい瞬間です。あと、長いラリーを断ち切る締めのスパイクが決まった時は最高の気分です(笑)。10月からシーズンがスタートしますが、ファンのみなさんにご自身のどんなプレーを注目してもらいたいですか?野本:たまに高さを生かしたプレーをするので、その「たまに」を見逃さないでほしい(笑)。試合の中でも役割が常に変化するので、その役割を果たしきれるように頑張っているところにも注目してほしいです。今村:持ち味はオフェンスです!どんな場面でも決めにいくスタイルをぜひ注目してください。加藤:持ち味はもちろんスパイクなのですが、ディフェンス面もしっかり見てほしいです。 終始和やかに、笑顔の中にも真っすぐな眼差しでバレーボールファンに、そして神戸への想いを語ってくれた3選手。 Vリーグシーズン3連覇という偉業を成し遂げ、久光製薬スプリングスの名が、神戸だけでなく全国に響き渡ることを期待したいです。Q3Q1Q2Q6Q4Q5野本選手加藤選手今村選手バ レ ー ボ ー ル 特 集19Kobe JC Wakai Chikara Vol.94 2019

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る