WAKAICHIKARA 2019 vol.94
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 平成の神戸 平成の神戸で起きた最も大きな出来事として、阪神・淡路大震災を思い起こす方が多いのではないでしょうか。 平成7年(1995年)1月17日5時46分52秒、兵庫県の淡路島北部(神戸市垂水区)沖の明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の兵庫県南部地震が発生しました。 阪神・淡路大震災は、日本国内のみならず世界中に衝撃を与え、犠牲者は6,434人に達しました。第二次世界大戦後に発生した地震災害としては、東日本大震災に次ぐ被害規模であり戦後に発生した自然災害全体でも、犠牲者の数で伊勢湾台風の被害を上回り、当時においては最悪の災害となりました。 BE KOBEとは? 「BE KOBE」は、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた、「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージです。 BE KOBEの生い立ち 阪神・淡路大震災から20年を迎えた2015年1月、神戸市では震災の教訓や知恵を集め、多くの人に発信する「震災20年神戸からのメッセージ発信」プログラムが実施されました。 まず、「震災を体験した人」と「震災を体験していない神戸市民」の思いをお聞きすべく、アンケートを実施し、「震災20年を語ろう」と題して、「神戸の経験を、日本に、そして世界に伝えるために何が可能か?」をテーマに、集まった人々が自由に語り合う場、ワークショップが開催されました。そうして集めた市民の思いを具体的に表現する、「神戸の様々な魅力の中で、一番の魅力は人である」「人のために力を尽くす」という思いを集約したロゴマークとして「BE KOBE」が生まれました。 神戸は、150年を迎えた〝みなとまち〞としてさまざまな流行や文化を生み出し、次々と発信してきた開かれた街です。国際性に富んでいて、いつの時代も新しい。かつてないことも挑もうとする、若々しい人や気持ちを、だれよりも愛する私たちであるために。「BE KOBE 神戸はもっと神戸であれ」という想いが込められ、「新しいことに挑もうとする人や気持ちを愛する」そんな神戸を誇りに思うメッセージとして、神戸市民一人ひとりの胸に深々と刻まれていくことを願った言葉です。平成をふりかえる×BE KOBE写真提供:神戸市28Kobe JC Wakai Chikara Vol.94 2019

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