WAKAICHIKARA 2019 vol.94
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理事長対談1思います。理事長 今の日本代表チームは良い形で仕上がっていますか?廣瀬 今週末のアイルランド戦でどれだけの試合ができるかがポイントになると思いますが、2015年より強いチームができていると思います。理事長 ラグビーというと肉体と肉体でぶつかり合うパワーの面と、パスを繋げてまわすテクニカルな面があるかと思いますが、廣瀬さんはラグビーの競技としての魅力はどのように感じていますか?廣瀬 ワールドカップは4年に1回の大会で、その大会の為に色々なことを犠牲にして準備してきたということもありますし、国を背負うというところで選手の想いもそれぞれ違います。そういった想いを持ってぶつかり合うところはすごく魅力的だと感じています。一方で、先程仰って頂いたように球技としての良さもあって、どんどんボールが動いたりキックがあったり、ステップを入れたりと、色んな遊び方があって面白いなと思っています。理事長 前回のワールドカップには廣瀬さんも代表選手として、色んな街や会場に行かれているかと思いますが、国ごとの雰囲気やラグビーワールドカップ会場としての雰囲気というのはどのように感じられましたか。廣瀬 前回のイングランド大会ではラグビーが大好きな人が多いという印象でした。試合に勝った翌日には、ランニングしている方がわざわざ立ち止まって声を掛けてくれるといった事もあり、そういった雰囲気は本当に良かったなと感じています。理事長 日本の会場の盛り上がりはいかがですか。廣瀬 南アフリカとニュージーランドの試合 2019年9月20日に2019ラグビーワールドカップ日本大会が開催されました。4年に1度行われる15人制ラグビー世界王者決定戦となるのがラグビーワールドカップです。世界中のラグビープレーヤーにとっては選ばれた人間だけが出場することができる憧れの舞台となります。約7週間で行われるラグビーワールドカップは、夏季オリンピック、FIFAワールドカップと並ぶ世界三大スポーツイベントのひとつと言われています。 今回、2015年ラグビーワールドカップにも出場され、2019ラグビーワールドカップ日本大会アンバサダーを務め、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」にも出演されました廣瀬俊朗氏と2019ラグビーワールドカップ日本大会の見どころやラグビーの魅力、国際交流についてお話をお伺いしました。理事長 今まさにラグビーワールドカップが開催されており、明日9月26日には神戸で試合が行われます。自国で開催されることに対する想いはいかがでしょうか。廣瀬 最初にワールドカップを日本でやると聞いた時は、あまり現実的に感じていませんでした。今までの各国でのワールドカップ開催が素晴らしいと知っていましたので、逆に日本で大丈夫かと心配になりました。ですが、先日の開幕戦の雰囲気や、各国のメディア・選手の方に日本の大会が素晴らしいと言って頂けて、ひと安心した気持ちです。理事長 私も開幕戦をテレビで観戦しましたが、観ていて本当に楽しいなと感じました。廣瀬 日本代表の試合は、開幕戦ということで独特の雰囲気とかプレッシャーもあり、少しミスもありましたが、我慢して自分達のペースを掴んでいったところは良かったと神戸JC 第61代理事長甲斐 健盛元日本代表ラグビー選手廣瀬 俊朗~変革の刻~国境を越えたノーサイド※7月25日時点での対談。05Kobe JC Wakai Chikara Vol.94 2019

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