【若い力90号】神戸ケミカルシューズ

神戸ケミカルシューズ

神戸市長田区を中心に靴作りが盛んに行われています。メーカーが集まり日本ケミカルシューズ工業組合という組合を組織し日夜活動しています。

ケミカルシューズとは?

ケミカルシューズはゴム工業が走りとなり、昭和27年にビニールシートからケミカル合成皮革靴(ケミカルシューズ)が生まれました。当初は安い値段をウリに大量生産されていましたが、阪神淡路大震災以後、専門店向けに高品質な靴を製作する方向へ転換を行いました。約70社の組合員が加入しており、現在はケミカル素材にこだわることなく、天然皮革製品を取り扱う組合員(メーカー)も半数近くにのぼります。


6月と12月の第1日曜日に新長田の鉄人広場で毎年くつっ子まつりが開催されています。毎年30社以上のメーカーが出店し、靴の販売と併せて自然災害への復興に向けての義援金活動を行っています。6月のくつっ子まつりで1番早い方は、5時半頃から並び始めるそうです。販売は9時からとしていますが屋外店舗になるため、メーカーが靴を出し始めるとそれを見た人が集まってくるのだとか。


行列ができるブースでは整理券を配布するほどの人気のイベントになっています。1足の靴を巡って、じゃんけんで勝負!と盛り上がる事もあり、1人で何足も買う人も珍しくありません。担当者によると、ちょっとでもいい靴が欲しいなという時は早い時間に、安い靴が欲しければ遅い時間がねらい目!との事。次回のくつっ子まつりには、ご家族そろって足を運んでみませんか?


平成26年に地域団体商標として『神戸シューズ』が登録されました。神戸で作られ、デザイン性・機能性が高く、一定の品質基準をクリアしないと『神戸シューズ』とは認められません。平成29年3月14日から『神戸シューズ』ブランドとして、東京の「マロニエゲート銀座2」に出店することになりました。

今後は神戸や全国的に店舗を展開していく予定ですが、そこで販売される靴と同じものをインターネットでも買うことができます。
https://www.rakuten.co.jp/kobeshoes/

今までもOEM商品として相手先ブランド名で販売されていましたが、『神戸シューズ』ブランドとしての出店は初めての事です。神戸で作られた、国産で品質の高い靴が銀座で販売されるというのは、神戸に住む者としても嬉しい事ですね。

 

神戸コレクション

2002年から行われており今年で30回目となります。
現在のファッションイベントの先駆けにもなっています。

 

 

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